• きよ子

愛されなくても別に/武田綾乃

更新日:2021年9月1日


☆百合関係:友情?

☆男女の恋愛:過去の話として若干アリ

☆男女の性的描写:詳細な描写はナシ

☆女性同士の性的描写:ナシ


<あらすじ>

寝る時間を削りアルバイトと大学生活を続ける宮田陽彩(みやたひいろ)。稼いだお金は学費と母親に消えていき、精神をすり減らす日々。ある日、深夜のコンビニバイトに新しく入ってきた江永の家族に関する話を聞いた陽彩は、珍しく自分から江永に話しかける。

“家族”という言葉に縛られ自分をすり減らして搾取され続けた女子大生二人の物語。


<百合要素>

友情や恋愛ではない、アンバランスで不安定で脆いけど誰よりも深くて強い部分で繋がっているような関係。どちらかというと友情。かすかに恋愛に似た部分が混じる。でもお互い一緒にいないときっとダメになる、そんな関係。


<感想>

普段は文庫本ばかりで、金銭的な面でなかなか単行本には手を出さないのですが、これは本当に買ってよかった。めちゃくちゃ面白かったです。陽彩や江永は割と壮絶な環境で育ってきてて、そんな環境で育ってきてなかったとしても、“家族”のこととか“男”とか“女”とか“将来への不安”とか、若い人たちが抱えてる漠然とした不平・不満・不安が描かれてて、だから「共感の嵐」と言われているんだと納得。「共感の嵐」ということは、割とみんな同じことを考えていて同じ悩みを持っていたりするんだと思えたことも学びでした。百合という印象よりは、この本が持つ本当のテーマに完全に引き付けられましたが、それでもやっぱり男女の関係じゃなく、“女性同士”で関係を描いていたというところで私にとってはとても読みやすかったと感じました。面白いし読みやすいしでびっくりするぐらいすぐ読み終わってしまいました…笑




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