
きよ子
雪が白いとき、かつそのときに限り/陸秋槎
更新日:2021年9月1日
☆百合関係:友情・恋愛
☆男女の恋愛:百合とは関係のない所でアリ
☆男女の性的描写:ナシ
☆女性同士の性的描写:ナシ
<あらすじ>
ひとりの少女が寮でのいじめのすえ、冬の冷たさの中で謎の死をとげた。警察は自殺と判断したが、不審な点が多く5年経った今もその謎は解かれていなかった。寮でのいじめがまた起き、そのことで5年前の事件に興味を持った生徒会は事件について調べ始めたが・・・。
<百合要素>
恋愛に近い友情百合。恋愛の百合もあります。
男女の恋愛については、百合とは関係のないところにあるので気にするほどではありません。
<感想>
ミステリ的にも百合的にもとても面白かったです。中国の小説なので名前や地名が少し難しいですが、慣れるとそれほど気になりませんでした。日本の歌なども出てきて、作者の日本好きが伺えます。ミステリの合間に入る百合描写が、文章はそれほど多くないのにすごく自然に濃く描かれているのがとても良きでした。所々見え隠れするフラグがほどよく不安感を煽ってくるのもゾワゾワ感が楽しめましたし、クライマックスの推理シーンではいい感じに振り回されてとても楽しかったです。